「ライカフレックス」は、一眼レフカメラへの流れにライカがその精密技術で応えたカメラです。M型ライカの影から踏み出し、明るいファインダー像、堅牢な構造、そしてわずかなシャッタータイムラグによって注目を集めました。そしてやがて、このカメラが生み出す写真そのものが話題を呼ぶこととなります。

飛んでくる弾丸を写すことはできない。だが、むき出しの恐怖なら写せる。– ホルスト・ファース© Horst Faas Estate, courtesy of Michael Ebert

第二次世界大戦から20年を経ても、世界はなお平安を見いだせません。蜂起や国境紛争、冷戦に加え、中でもベトナムから届けられる写真の数々に世界は息を吞みました。ホルスト・ファース、ティム・ペイジ、沢田教一といった写真家たちが、戦闘のさなかにあっても人々の個々の運命を見つめ、メディアによる戦争報道の見出しに人間味を与え続けたことに感謝すべきでしょう。彼らの感情に訴える記録は、やがて大きな反戦のうねりへとつながっていったのです。




























