1961

新たなスタイルアイコン

アップスタイルの髪型でイブニンググローブを身に着けたエレガントな女性が、右手を広げて顔の前にかざすアイコニックな姿(モノクローム)
ナナ、パリ・ブランシュ広場にて 1961, クリステル・ストレムホルム
© Christer Strömholm / Strömholm Estate



1960年代、ファッションや映画といった力強く変化に富んだ表現が花開きます。当時、トレンドを反映するファッション写真は本格的なフォトジャーナリストから高く評価されるものではありませんでしたが、一部の写真家たちはあえてこの華やかな新しい世界に挑みました。結果として彼らは、人々が夢を見て、真似をし、憧れを抱いたものを、ドキュメンタリーとしてもしっかりと記録していったのです。



ますます彩り豊かになる世の中

いきいきとした色彩で捉える初めての瞬間それは、モノクロームでは表せなかった世界を写し出す革命でした。カラー写真の技術自体は1930年代から存在していたものの、それが本格的に普及したのは1960年代になってからです。そしてちょうど時を同じくして、世界中の社会もまた多彩さを増し、より強い個性や独自性を求めて動き始めていたのです。

曇った窓ガラス越しに、雪の中に立つ男性の姿がぼんやりと写し出される様子
1970, ソール・ライター
© Saul Leiter Foundation
階段を駆け下りる子どもの姿。背景にはトルコ建築の建物が写っている
ソクルル・メフメト・パシャ・モスク(イスタンブール市ファティフ区) 1988, アラ・ギュレル
© Ara Güler / Ara Güler Museum
赤毛の女性がベビーカーを押しながら家の前に立ち、壁にはユニオンジャックが描かれている。背景には梯子に登る男性の姿
リヴァプール ― 赤毛の女性とベビーカー 1965, ジョン・バルマー
© John Bulmer / Popperfoto via Getty Images
メリーゴーランドのキリンに座る小さな女の子
コペンハーゲン・チボリ公園 1959, ペーター・コルネリウス
© Peter Cornelius
煙草をくわえてハーレムを歩くスーツ姿の男性。背後には赤い車とバーの看板
ハーレム 1960, ソール・ライター
© Saul Leiter Foundation
少年がセカンドハンドショップのショーウィンドウの前に立つ様子
セカンドハンドショップの少年 1969, フレッド・ヘルツォーク
© Courtesy The Estate of Fred Herzog and Equinox Gallery, Vancouver
スーツを着た女性たちがマディソン・アベニューに立ち、3人の女性が前かがみになって地面を探すような仕草をする様子
ニューヨーク・ マディソン・アベニュー 1973, ミッチ・エプスタイン
© Mitch Epstein
理髪店の店内。右側のショーウィンドウ越しに「MAIN BARBER SHOP」の文字が見える
MAIN BARBER 1968, フレッド・ヘルツォーク
© Courtesy The Estate of Fred Herzog and Equinox Gallery, Vancouver
鮮やかな色合いで映し出された男女を写すテレビ画面のぼやけたイメージ。全体にモアレがかかっている
ソープオペラの一幕 ― テレビに映る二人 1972, ハリー・グルエール
© Harry Gruyaert / Magnum Photos
色鮮やかな壁に囲まれた部屋で、人々が楽しげに音楽を奏で、踊る様子。小さな子どもが不思議な表情をしている
スペイン 1966, ジョエル・マイロウィッツ
© Joel Meyerowitz
顔と手に傷を負い、タバコを手にした男性が通りに立ち、タクシーを呼び止めようとする様子
包帯の男 1968, フレッド・ヘルツォーク
© Courtesy The Estate of Fred Herzog and Equinox Gallery, Vancouver
色彩は、より豊かな感情のスペクトルを広げてくれます。――より大きな波長、より強い輝き、そしてより鮮烈な感覚体験を。
ジョエル・マイロウィッツ
ジョエル・マイロウィッツのポートレート
パリの歩道で倒れた男性に、驚いた表情で人々が目を向ける様子。その横を職人風の男性が通り過ぎていく
ジョエル・マイロウィッツと巡る世界
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