1959

ライカ ズミルックス

明るさが、可能性を拓く

ズミルックスは、写真表現の多様性における新たなマイルストーンを示します。この大口径レンズは、暗い環境下でも画質を損なうことなく高い性能を発揮し、浅い被写界深度によって、より自由な表現を可能にします。 

走る車から剣を奪い取る男性(モノクローム)
写真がいざなう発見の旅

偶然の力

1960年3月、キューバの写真家アルベルト・コルダは、蒸し暑いハバナで行われた追悼集会の会場に立っていました。手にはしっかりと握りしめたライカ。目的は、フィデル・カストロとその聴衆を撮影することでした。ところがほんの一瞬、チェ・ゲバラが姿を現します。厳しい表情と鋭い視線。空を背にした構図の中に彼は立っていました。反射的に、コルダはシャッターを切ります。カシャ、カシャと2回鳴り響くシャッター音。するとカストロが再び壇上に戻り、聴衆の拍手が起こります。コルダは思いがけない一瞬を記録しました。


そしてこの、偶然に訪れた刹那の出会いが、後に歴史に残る1枚となります。チェ・ゲバラの処刑後、この写真は世界中を駆け巡り、かつてないほど多くの人々の心を揺さぶりました。それは、抵抗と革命の永遠の象徴となったのです。ひとりの写真家の本能が捉えた、ごく自然な瞬間。この写真は、まるで最初から時代を語るために生み出されたかのようです。

アルベルト・コルダによる、フィデル・カストロとチェ・ゲバラを写したコンタクトプリント
撮影の合間に偶然生まれた2枚のショット
チェ・ゲバラの2枚の写真が写ったネガを見つめるアルベルト・コルダ
「20世紀の一枚」となった自身のネガを見つめるコルダ

永遠に焼きつくまなざし


ここでふたたび交差するのは、一人の自然なまなざしと、もう一人の象徴的で鋭い眼差しです。この被写体の知名度は、撮影者自身の存在をはるかに超えて広まりましたが、それでもアルベルト・コルダは写真家として大きな影響を与える存在となりました。この偶然の一枚は、後に時代の転換を象徴する写真として世界中に知られることになります。 

チェ・ゲバラのアイコニックなポートレート(モノクローム)
英雄のゲリラ戦士 1960, アルベルト・コルダ
チェ・ゲバラのポートレート(グラフィック風)
まるで昨日のことのように覚えています…ファインダー越しに見た彼のあの表情を。その衝撃は、今でも私の胸を打ち続けています。
アルベルト・コルダ
アルベルト・コルダのポートレート写真(モノクローム)
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