1949年、長く続いた戦後の重苦しさが、ようやく少しずつやわらいでいきます。そんな中で迎えたエルンスト・ライツ社創業100周年は、まさに絶好の節目となり、8月に全社員とともに盛大に祝われました。ライツ社の比類なき歩み、そして共に乗り越えた暗黒時代を振り返りながら、この記念日は大きな気持ちの転換点を象徴するものとなりました。それは、徐々に広がる安堵の空気から、明るい未来への期待へと向かう中での人々の希望でもあるのです。


個人の自由が社会の中で再び重要性を増していく中、写真の世界では表現の自由がその存在感を強めます。その旗手のひとりがアンドレアス・ファイニンガーです。彼は若い頃から、表現への旺盛な好奇心と精緻な撮影テクニックを発揮してきました。彼の作品「報道写真家」では、その二つの側面が見事に融合し、“接近”と“距離”、両方のバランスの間にあるその職業像を正確に描き出しています。事実を芸術的に伝えるその手法は、世界中の現代ジャーナリズムに影響を与え、写真を独自の芸術形式として確立する一助ともなっています。

写真とは、目に見える以上のものを写し出す芸術である。– アンドレアス・ファイニンガー© Andreas Feininger / The LIFE Picture Collection / Shutterstock
